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ポテンショメータについて


製品全般について

Q1センサにはどの位電圧を印加しても大丈夫か?

A1定格電力で規定されている製品の印加電圧は次の計算式で算出できます。但しあくまでも計算値なので、余裕を持って 80%程度で検討してください。

*BluePot及びOrangePotなどのアンプ内蔵Potはカタログや仕様書に印加電圧を記載しています。

Q2抵抗値の選定の仕方は?

A2ポテンショメータ抵抗値は、“負荷抵抗値”の1/100以下(Blue Potは1/500以下)であり、かつ電源電圧が定格電力を超えないように抵抗値を選定してください。
W-w Pot、Green Potの場合、定格電力(P)の1/2(安全率)としてください。

Blue Potは磁気抵抗素子の容量によって決まるため、抵抗値の種類はありません。

Q3有効電気角(ストローク)より狭い範囲で使用したいけれど大丈夫か?角度(有効電気角)の選定方法?

A3狭い範囲でのご使用はまったく問題ありません。通常、私たちも有効電気角の両端を残した(余裕を持った)使い方をお勧めしています。従って有効電気角(ストローク)内であればどの位置でも問題ありません。但し、使用される範囲と同じく出力変化量も比例して小さくなりますので、極端に狭い範囲をご使用になる場合においてはS/N比が悪くなるので、そのような場合には事前にご相談ください。

Q4製品寿命は

A4寿命の定義は全抵抗値が初期値の+10%~、直線性、回転トルク、出力スムーズネスが規格の1.5倍に達したときとなります。実使用においては、振動やディザー摺動などの影響等により、これらの数値になる前にノイズの発生が症状として現れる事が少なくありません。ノイズの影響を極力小さくするには負荷回路のインピーダンスを無限大に近づける事で実使用上の弊害を少なくすることができます。

Q5単独直線性って何ですか?

A5用語説明の「単独直線性」の項目を参照して下さい。

Q6単独直線性は実使用における誤差を角度換算すると、どれ位ですか?

A6実際に使用される範囲をフルスケール(FS)として、規定の単独直線性の数値(%)を乗算した値が換算値となります。

⇒ⅹ(%FS)/100×FS(°)   ⅹ=単独直線性

Q7古いカタログにある抵抗値偏差とは?精度の事ですか?

A7全抵抗値の誤差の事で、精度とは関係ありません。現在は全抵抗値許容差と称しています。

Q8ポテンショメータの結線方法は?

A8端子タイプは半田結線です。端子(1)~(3)間に安定化電圧を印加し、(1)~(2)間の出力電圧を取り込みます。そのほかにリード線タイプやコネクター結線タイプもありますが、結線は各製品の結線図をご確認ください。

Q9取付け方法

A9回転角度ポテンショメータには、スクリューマウント(ビスで直接取付け)、サーボマウント(取付金具で取付け)、ブッシングマウント(ナットで取付け)があります。

Q10どこから購入すればよいか?

A10代理店・取次店の案内はホームページ上にあります。それ以外の場合は各代理店・取次店もしくは当社営業までお問合せください。

Q11センサの耐用年数はどのくらい?

A11当社の寿命の定義は(Q4・A4)に達するまでとしています。年数での保証は致しかねます。
但し実使用においては、ご使用環境やご使用方法及びお客様の回路構成にも影響されるため、定義した数値内であってもノイズが発生する事があります。
ブラシに電流を流しながらの摺動はノイズの発生を促進します。極力ブラシ(2番端子)に電流を流さない回路をお勧めします。
負荷インピーダンスを極力大きくする事でノイズを押さえる事が出来ますが、推奨回路としては、オペアンプを使ったバッファアンプが有効です。しかしながらノイズにも多種あり、一概にベストな回路は有りません。それらの対策がセットメーカのノウハウにもなっています。

Q12センサの保存期間は?(使用しない状態で)

A12出荷(納入)後1年の保証期間です。使用しない、通電しない等でも各部品の劣化は進みます。

Q13傾斜形のステップ応答とは?

A13傾斜角センサにおいて最大傾斜以上から急激に水平状態に戻したときの出力電圧が、最初に定常状態(水平時)の出力の63%(時定数)に復帰するのに要した時間です。
これはある意味どれだけの時間で安定するかを表しており、傾斜する動きに対する出力の追従性とは異なります。
詳しくは用語説明の「ステップ応答(時定数)」の項目を参照してください。

Q14ダイヤル DM-15 六角レンチのサイズは?

A14二面幅で1.27mmとなります。

Q15無接触ポテンショメータを記されたインデックスとは反対側で使用しているが、精度が入らない場合があるが、不良か?

A15反対側でも出力の出る製品はありますが、必ずしも同じ精度が出るとは限りません。精度補償はあらかじめ定められた範囲でしか行っていないので、製品保証外となります。このような仕様に際しては当社営業にお問合せ下さい。

Q16ポテンショメータの出力を逆特性にする方法はありますか?

A16接触式のポテンショメータにおいては電源ラインを逆に接続するか、又は+VとOUT間で出力をとれば逆特性になります。
但し、オペアンプ搭載製品やホールIC製品では逆配線は出来ません。故障の原因になるので絶対にしないでください。
逆特性が必要な場合は、あらかじめアンプ側で調整を行う必要がありますので、当社営業までお問い合わせください。

Q17修理はできますか?

A17ポテンショメータは小さな電子部品であり、基本的に修理は出来ません。新しくお買い上げをお願い致します。

Q18リード線を付けて出荷できませんか?

A18量産やロットまとめでご発注頂ける場合、または特殊な理由がある場合には当社営業までお問い合わせください。

Q19ボリュームとは違うのですか?

A19ボリュームも可変抵抗器ですが、より精密な精度のものをポテンショメータと呼んで区別しています。
近年においてはボリュームの様な使い方よりもアナログの位置検出センサとしての需要が増しています。
なお、当社の無接触ポテンショメータはボリュームの様な可変抵抗の使い方には適していません。


コンダクティブ・プラスティック製品(GreenPot)について

Q1抵抗値1kオームを注文したが、現品の端子(1)~(3)間の抵抗値を測ると1120オームあった。

A1抵抗値には偏差があります。各商品の仕様欄の『抵抗値許容差』がこの誤差をあらわします。
金属巻線抵抗は、物理的に抵抗値を計算してエレメントを製作するため±5%程度の誤差となりますが、コンダクティブ・プラスティックの場合は、カーボンの分子量のばらつきによるため±15%~±20%と誤差が比較的大きくなります。

Q2受入検査においてアナログのテスターで抵抗値を測ったら正常であったのに、取付けて計測すると異常である。

A2アナログテスターは針を大きく振らす為に電流が多く流れますが、GreenPotの抵抗体はプラスティックです。ポテンショメータの抵抗値測定に於いて抵抗値の少ない部分に電流が流れた場合、その電流熱により抵抗体が瞬時に焼損する可能性があります。ポテンショメータの出力端子への許容電流は1mA以下です。抵抗値測定にはデジタル式のテスターのご使用をお勧めいたします。

Q3精度についての仕様が良くわからない。

A3ポテンショメータの精度を表す表現として、直線性があります。直線性はポテンショメータの出力がどれだけ直線的に出力できるかを表した値です。比較する理論直線は単独直線性、絶対直線性、端子間直線性、零基点直線性などの定義により区分されます。
なお、読取り精度としては、コンダクティブポテンショメータ自身の分解能は無限小です。カーボンの分子レベルでの分解能であり事実上測定不可能な値まで分解能はありますので、電源変動がない限り精度への影響はありません。

Q4ポテンショメータは殆んど(又はたまにしか)動かないのに、短期間で出力がすぐにおかしくなる。

A4ディザーのような微摺動的動作や振動の影響などがあると、実際には殆んど動いていなくても抵抗体に摺動ブラシによる部分磨耗をひき起し、出力ノイズを発生させている可能性があります。

Q5温度変化が大きいところで使用するが、温度特性どのくらい影響あるか。

A5抵抗値は±400ppm/K(±1000ppm/Kのものもあります)変動しますが、ポテンショメータは印加された電圧に対し移動量を分圧比で出力しています。例えば電源が10Vであれば、2kΩのポテンショメータでも5kΩのポテンショメータでも5Vの位置は有効電気角の50%位置となります。したがって実使用上は殆んど影響しないといえます。

Q6粉塵やほこりが多量に発生する場所で使用したい

A6ポテンショメータ内部の抵抗体上にこれら異物が存在すると摺動ブラシが通過する際に接触抵抗が増大し出力のエラーをひき起す可能性があります。軸受部や、ポテンショメータ本体の接合部などからこれら異物が侵入しないよう防塵型仕様を選定するかカバーなどで覆ってください。

Q7ポテンショメータの抵抗値が規格より高く、軸回転時にひっかかり感が生じている。

A7ポテンショメータの抵抗体が焼損している可能性があります(Q2・A2参照)。抵抗体が焼損した場合、抵抗値は通常高くなり摺動ブラシをも破損させることも多いため、焼損した部分で引っかかりを発生させます。端子への入出力結線や電源電圧、負荷のインピーダンスなどを念のためご確認願います。

Q8ポテンショメータの回転でかすかな異音がする。

A8エレメントと摺動ブラシのこすれる音がすることがあります。

Q9テスタで出力(抵抗値)特性の確認をしているが、①-②間の最大抵抗値と全抵抗値とが合わない?

A9接触形のポテンショメータ(W-w pot、Green Pot)は摺動ブラシと抵抗体の接触面で接触抵抗を持ちます。
そのため端子①-②間での抵抗値測定では本来の抵抗値に接触抵抗が加味され、全抵抗値より大きくなってしまう事があります。

Q10負荷抵抗とENRの影響

A10コンダクティブ・プラスティックポテンショメータではENRの定義を適用していません。然しながら抵抗体はいつかは摩耗することには変わりはなく、やはりENRの出力への影響が疑われてなりません。
ポテンショメータの抵抗値が500ΩでENR 1kΩの影響は、負荷抵抗50kΩ(POT抵抗の100倍)で出力変動は2%ですが、負荷抵抗が1MΩのときには0.1%となります。 従って負荷抵抗を大きくすればするほどENRの影響は小さくなると言えます。

Q11接触形ポテンショメータに直列に抵抗をつけてもよいか?

A11例えば全抵抗値の10%の固定抵抗を3番端子側(+V)につけた場合は、出力は0%~90%の変化となります。1番端子や2番端子に接続しても出力に影響はありませんが、POTと固定抵抗の抵抗温度係数の差から、温度特性に影響及ぼし出力感度が変わる可能性があります。

Q12センタータップ(=C.T)と中間タップの違いは?

A12中間タップとは抵抗体の両端端子間にある端子の事です。その中で抵抗体の中央にあるタップをセンタータップ(C.T)と呼びます。

Q13C.T(A)とC.T(B)の違いは?

A13タップのターミナル部分に短絡幅を持たないタップをAタップ、短絡幅を持つタップをBタップと呼びます。
C.T位置で直線性に影響を及ぼさないタップはAタップですが、Bタップはターミナル部に短絡幅が2~3°あり、その部分では出力が変化しないため、直線性が悪くなります。そのために主に±電源を使用し、センター位置を基準にした振り分けで使用する際等に用いられます。

Q14ポテンショメータの出力が時々ふらついておかしくなるが、故障?

A14信号のふらつく要因は、半田部クラックや断線による接触不安定、電源自体が不安定、ポテンショメータ出力のリーク、外部からのノイズの他、内部への異物侵入(水や油含む)や抵抗体が摩耗して接触抵抗増大による雑音を発生させている可能性もあります。


磁気抵抗素子製品(BulePot)について

Q1無接触とは光センサのように機械駆動部に直結しないでも検出するのか。

A1検出方式が磁気抵抗素子、ホール素子やホールICと近接配置したマグネットの組合せで出力変化をさせるため無接触ということであり、出力を得るためには機械的モーメントを入力する必要があります。
但し、傾斜計などの場合は内部に振子などのモーメント機構があり、設置し通電するだけで出力できます。

Q2抵抗値を指定したいが、選択できないのはなぜ。

A2検出部に使用している磁気抵抗素子は半導体です。したがって従来のポテンショメータのように抵抗値の指定を受けても対応できません。そのため無接触ポテンショメータは印加できる許容電圧(電源電圧)を規定しています。過電圧は素子の焼損となりますのでご注意願います。

Q3夏と冬、朝と昼で出力が変化しているようだがなぜか。

A3磁気抵抗素子は半導体であることにより温度の影響を受けます。そのため周囲温度が変化すると、センサ出力にも影響します。

Q4使用中の温度が+50℃一定だが温度補正をした方が良いか。

A4温度が一定であれば温度ドリフトの影響は少ないと言えます。ただし、ポテンショメータを取付ける時の温度と、使用中の温度の差が出力のドリフトとして生じますので、ドリフトの影響を少なくしたい場合は、温度補償付を選択願います。

Q5温度特性をコントローラ側に取りこんで補正したいが対応可能か。

A5直並列抵抗による温度補償方法の場合、当社で温度特性を測定し、ドリフトが最小になる各々の抵抗の組合せをデータとして添付いたします。その抵抗をポテンショメータのアウトプットライン上に接続していただければ同じ効果が得られます。

Q6温度補償とは何?

A6磁気抵抗素子は素子自体に温度変化による依存性(温度特性)があります。また磁気抵抗素子は磁力の変化を捉えて出力していますが、磁力も温度に依存して特性が変化します。これらの温度変化による出力変化を固定抵抗によるバランスやサーミスタを用いた回路を付加しドリフトを補正することを温度補償といいます。(Orange PotはホールICに温度補償回路が内蔵されています)

Q7傾斜センサの応答性が遅いのでもっと早くできないか?

A7シリコンオイルでダンパー(制振)効果を出していますので、オイル粘度を下げるようにすれば応答性は向上します。但し、ちょっとした微振動も敏感に感じ取ってしまうため、出力が安定しなくなります。

Q8出力の変化幅が少ないが故障ですか?

A8磁気抵抗素子にかかる磁界の強さにより抵抗値が変化しますが、磁界がかかっている部分とかかっていない部分の差を出力変化としています。従って本来のポテンショメータと比べて出力変化幅が非常に小さいのが特徴です。


ホールIC製品(Orange Pot)について

Q1テスタ(抵抗値)で特性確認や位置合わせしているが変化しない。

A1Orange Pot.及びBlue Potの一部にはオペアンプが組み込まれていますので、センサの抵抗値は測定不可能ですが、故障ではありません。これらの製品には規定の電圧を印加し、センサの出力(電圧)に見合う計測器で測定してください。

Q2ポテンショメータと同じと思い、入力電源を逆に接続することで逆特性を出力しようとしたが出力しない。

A2Orange Potはホール素子とアンプがチップ化されたホールICを使用(一部除く)しており、逆接続した場合は動作しません。Blue Potのアンプ内蔵タイプも同じです。逆出力が必要な場合は当社営業にお問合せください。

Q3静電気対策とはどうすればいいのか?

A3ホールICは半導体です。端子、リード線の端末やコネクタピン等に直接触れると、体に帯電している静電気が飛び、知らないうちに破損してしまう事もあります。静電気を帯電させないようにするには、アース用リストバンドや導電マット上で作業することをお勧めします。リード線の先端などは知らずに体に触れたりする事もありますのでご注意願います。
また、実使用上に発生する静電気にもご注意ください。センサを含め静電気が帯電・蓄電しない様配慮願います。

Q4電磁耐性とは何?

A4外部からの電波ノイズ(無線・電子機器から発生するもの等)に対する耐性の事です。100V/m等の単位は電界強度の事で、一般的にはハンディ無線機で1~10V/m程度、放送局の送信用アンテナが100V/mに近いとされています。
関連として用語説明の「電磁耐性(EMS)」の項目も参照してください。

Q5外部磁界の影響とはどういう影響なのですか?

A5外部磁界の影響としては1mT程度の磁界がセンサそばにあっても殆ど問題ありません。
製品シリーズによって異なりますが、10mT程度の磁界で約1%位の出力変動が見られます。(実験結果による)
関連として用語説明の「外部磁界の影響」の項目も参照してください。

Q612bitの分解能とは?

A6ホールICの分解能は電源に対して12bit(=4096分割)ですが、出力電圧における分解能としては出力範囲に伴うロスが生じます。例えば出力範囲を10-90%とした場合、FS=80%となり、4096分割の内×80%(=3276)の分割しか使用しないことになります。

Q7応答時間とは?

A7ホールICは内部でA/D変換しており、そのロジックにおける演算速度が必然的に決まってきます。
その計算速度を超えて軸を摺動させた場合、演算が追い付かず遅れて出力するため分解能が落ちてしまう場合があります。製品ごとに仕様が異なるため、当社営業にお問合せください。

Q8Orange Potで電源電圧が既定のDC5Vを超えてしまった場合、或は電源がドロップした場合、出力はどうなりますか?

A8製品に使用しているホールICによって異なりますので、当社営業にお問合せください。

Q9出力0Vが出ない

A9分圧比で出力していますが、内蔵アンプの性能により0V(0%)は出ません。また逆に電源5Vのmax出力(100%)も出ません。

Q10360°検出とありますが、0°=360°となり、その時のセンサ出力はどうなるのでしょうか?

A10実際には温度特性やヒステリシスを踏まえると359°となります。359°→360°(=0°)間は出力最大から出力最少へ急激に変化することになりますが、途切れることはありません。
(注:359°→360°すなわち0°間では、0°から359°間の出力電圧と同じ値が出力されます)

Q11断線時の出力モードは

A11製品に使用しているホールICによって異なりますので、当社営業にお問合せください。


エンコーダについて


製品全般について

Q1ポテンショメータとエンコーダの違いは何ですか?

A1いずれもポジションセンサの一種であり、用語の定義は種々ありますが、緑測器では、大まかな分類として、アナログ出力の製品をポテンショメータ、デジタル出力の製品をエンコーダと呼称し、区別しています。

Q2エンコーダには、インクリメンタルとアブソリュートがあると聞きましたが、どういう違いがありますか?

A2インクリメンタルは、測定開始点からの回転角度に対応して発生するパルスを積算する計数計測方式です。ロータリエンコーダは、一般に入力軸の角度変位に応じて1/4周期の位相差をもつ2相のパルス列を出力します。この2相パルス列の位相関係は回転方向に対応して反転するようになっています。これによって、回転方向を判別することができます。尚、1回転(360°)で出力されるパルス数は、エンコーダの分解能により決まります。
アブソリュートは、原点に対して1回転、または多回転の絶対角度位置を計測する方式です。電源投入後、リセット動作などを行わなくても絶対位置を読みとれるという特徴があります。ロータリエンコーダは、入力軸の角度位置に対応した位置データをシリアル通信などで出力します。

Q3分解能とは何ですか?精度とは違うのですか?

A3アブソリュートエンコーダの分解能とは、1回転(360°)に対する検出可能な角度の細かさを表すもので、分解能が大きいほど、細かい角度の検出が可能になります。分解能は単位[bit]で表します。
精度とは、基準となる角度に対して、エンコーダが出力する角度の誤差を表します。
参考に、分解能が10~22bitの時の分割数と、1カウントあたりの角度の表を以下に示します。

[bit] [分割数] [°] [秒]
10 1,024 0.3515625 1265.63
11 2,048 0.1757813 632.81
12 4,096 0.0878906 316.41
13 8,192 0.0439453 158.2
14 16,384 0.0219727 79.1
15 32,768 0.0109863 39.55
16 65,536 0.0054932 19.78
17 131,072 0.0027466 9.89
18 262,144 0.0013733 4.94
19 524,288 0.0006867 2.47
20 1,048,576 0.0003433 1.24
21 2,097,152 0.0001717 0.62
22 4,194,304 0.0000858 0.31
Q4位置データ更新周期とはどういう意味ですか?

A4エンコーダは、内部で位置を演算して出力しています。この演算が完了して、位置データが決定する時間間隔のことを、位置データ更新周期と言います。

Q5RS-422インターフェイスとは何ですか?

A5シリアルインターフェイスの規格のひとつです。一般的なパソコンなどで使用されているRS-232Cよりも転送速度が高速で、最大で10Mbpsです。また、長距離のデータ転送も可能で、通信規格上のケーブルの長さは最長で1.2kmと言われています。
参考に、RS-232C、RS-422、RS-485を比較した表を以下に示します。

パラメータ RS-232C RS-422A RS-485
伝送モード シンプレックス マルチポイント
シンプレックス
マルチポイント
マルチプレックス
最大接続台数 1ドライバ
1レシーバ
1ドライバ
10レシーバ
32ドライバ
32レシーバ
最大伝送速度 20Kbps 10Mbps 10Mbps
最大ケーブル長 15m 1200m 1200m
動作モード シングルエンド(非平衡型) ディファレンシャル(平衡型) ディファレンシャル(平衡型)
接続イメージ
特長 短距離
全2重
1:1の接続
長距離
全2重 /半2
1:Nの接続
長距離
全2重 /半2重
N:Nの接続
Q6出力フォーマットのASI、SSI、SPIについて、教えてください

A6下記の比較表を参照してください。

略称 名称 入力
クロック
概要
ASI Asynchronous serial interface
非同期式シリアルインターフェイス
不要 エンコーダから一定の間隔で出力する方式。
Baud Rateを合わせて通信をする必要がある。
SSI Synchronous serial interface
同期式シリアルインターフェイス

外部から入力されるクロックに応じて、シリアルデータを出力する方式
工業用途として使用されるマスター(たとえば、コントローラ)とスレーブ(たとえば、センサ)間のシリアルインターフェイス の標準として広く使用されている。

SPI Serial Peripheral Interface 外部から入力されるクロックに応じて、シリアルデータを出力する方式
モトローラ社が提唱した方式で、通常は、3本または4本の接続線で構成し、数Mbpsの通信が可能

磁気式エンコーダについて

Q1磁気式の特長は何ですか?

A1一般的には、光学式に比べて磁気式は使用環境(粉じんや、振動、温度など)の影響を受けにくいと言われています。また、比較的小型で高分解能のアブソリュートエンコーダが実現しやすいとも言われています。

Q2モーターなどの近くで使うのですが、影響を受けるでしょうか

A2磁気式エンコーダの内部には、マグネットと磁電変換素子(マグネットが発生する磁界を、電気信号に変換する素子)を使用しています。緑測器では磁気回路の設計により、できる限り影響を受けにくいような設計をしてはいますが、エンコーダの近傍に強力なマグネットなどが配置される場合には、精度などに影響が出る可能性がありますので、事前にご相談ください。

Q3機器に取り付ける際に注意するべきことはありますか?

A3エンコーダの精度を十分に発揮するために、ユーザの機器の回転軸と、エンコーダの回転軸との間にカップリングを使用して頂くことと、軸のずれ量を規定値以下にして配置して頂くことを推奨いたします。


電磁誘導式エンコーダ(Zettlex社製 IncOder)について

Q1IncOderの作動のしくみは?

A1IncOderは、ブラシレスレゾルバや回転可変変圧器と同様のしくみで作動します。IncOderのステータに直流電源が供給されると、ステータとロータとの間に低電力の交流電磁界が生成されます。ロータが回転するとこの電磁界が変化します。電磁界がステータによって検知され、回転角はアナログまたはデジタル信号として検出されます。レゾルバとは異なり、IncOderは、巻線スプールではなく、レイヤー状の回路を使用しています。特許取得済技術により、IncOderでは小型化、軽量、低慣性、高精度を実現し、高精度の取り付けも不要です。

Q2IncOderの測定値は、アブソリュート方式の出力装置に対して真に絶対的ですか?

A2はい。測定値は、電力停止の前と後で変わりません。起動時に原点検出等のモーションは不要です。

Q3IncOderではセルフチェックやビルトインテスト(BIT)は実施されますか?

A3はい。BITにより内部エラーが示されるとエラー信号が生成されます。BITには、継続性/損傷、ロータの存在、ロータ配置、全体的な電磁誤動作、ウィンドウウォッチドッグタイマー、パワーオンリセット、電源電圧低下リセット、クロック入力に対するタイムアウト、読み込み/書き込みおよび内蔵フラッシュデータメモリ値のチェックが含まれます。

Q4ロータまたはステータが湿ったり汚れた場合にはどうなりますか?

A4測定性能は、湿度、結露、汚れ、埃、油、泥、砂などによる影響を受けません。すべてのIncOderは、深さ1mの塩水または淡水中に一時的に浸漬された後でも動作します。液体または浸漬に頻繁に曝される環境での動作には、AFLまたはVFLコネクタ付きのIncOderをご使用ください。

Q5IncOdersは磁石による影響を受けますか?

A5いいえ。磁石は直流電磁界を生成します。IncOderの動作は、非常に特定の周波数の交流電磁場の検出に基づきます。

Q6カスタムIncOderのバリエーションを指定するには?

A6製品ガイドに基づき仕様を指定します。理想的には、標準外径「A」寸法(37、58、75、100、125mmなど)と比例した内径が使用されるべきです。これにより、他の機械的形式の標準センサコンポーネントの使用が可能となります。

Q7測定性能は、ロータの同芯度によって変わりますか?

A7ロータの同芯度が指定された制限内にある場合、分解能、再現性、精度(直線性)は仕様の通りとなります。同芯度により大幅に精度が低下することを予測されるかも知れませんが、IncOderは、ロータとステータの全面を使用するため、エラーは正反対の位置情報によって相殺されます。これが、厳密に制御された同芯度に依存する光学式や静電容量式などの他のエンコーダ技術とは違う点です。

Q8IncOderを空中アプリケーションで使用することはできますか?

A8はい。IncOderは、防衛用の無人偵察機に頻繁に使用されています。

Q9IncOderは、過酷な電磁界での使用に適していますか?

A9はい。多くの場合、IncOderは、モーターや変圧器など、強力な電磁ノイズの発生源の近くで使用されています。IncOderのアルミニウムハウジングにより、内部の電子部品の周囲にファラデーケージ効果が生成されます。この技術は、入射、ファーフィールドの電磁放射が自己キャンセルまたは除外されるよう設計されています。

Q10軸方向ではなく径方向にケーブルを配線することはできますか?

A10はい。部品番号で、RFC1、RFC2など、径方向の接続選択を指定してください。

Q11データインターフェイスが機能するボーレートは?これはケーブル長さに影響を与えますか?

A11データインターフェイスが機能するボーレートは?これはケーブル長さに影響を与えますか? 伝送距離(ケーブル長)が長くなるほど、推奨されるボーレートは遅くなります。下の表には、推奨されるボーレート対ケーブル長が示されています。

ケーブル長(m) <30 <60 <120 <250
ボーレート <400 kHz <300 kHz <200 kHz <100 kHz
Q12IncOderは4~20mAなどの異なる電気出力で作動しますか?

A12緑測器までお問い合わせください。

Q13IncOderを規定の動作温度範囲外で使用することはできますか?

A13動作温度の制限は、IncOderの基本的な技術ではなく、一部の電子部品によるものです。標準的なIncOderの動作の定格は-40~85°Cですが、低温オプション(12VCTおよび24VCT)では-60°Cでも動作します。IncOderは、お客様による検証・認定により、これらの制限外でも使用することが可能です。85°Cを超える高温下では、持続時間は最小限にしてください。規定の下限以下の低温では、IncOderへの給電を続けるか、動作前に1分間以上の通電時間を設けることが推奨されます。

Q14IncOderは油または水に浸漬させた状態で使用することができますか?

A14はい。AFLまたはVFLケーブル接続を使用するか、コネクタの周りに機械的シールを施してください。AFLまたはVFL接続は、100m未満の浸漬で定格とされていますが、一部のアプリケーションでは、深さ100mを超える水または鉱物油に長時間浸漬された状態で使用され、正常に動作しています。アプリケーションの要件が深さ100mを超える長時間の浸漬である場合、お客様による検証・認定が必要です。詳細については当社または㈱緑測器までお問い合わせください。

Q15IncOderには輸出許可が必要ですか?

A15通常は不要です。IncOderは、EC輸出管理規則No.428/2009の付属書I、改定[Dual-Use品目]から除外されており、直径が1000mm以上または精度が1秒未満である場合のみ輸出許可が必要です。このクラスには標準製品は該当しません。

Q16IncOderは電磁放射を生成しますか?

A16放射妨害波は小さく、IncOder内部のセンサ面に限られます。IncOderのハウジングにはファラデーケージ効果があります。IncOderは、航行支援装置など影響を受けやすい装置に近接して使用される場合も多くあります。

Q17IncOderを校正する方法は?

A17校正は、天体望遠鏡などの一部の超高精度アプリケーションでのみ必要です。IncOderからの読み取り値は保存され、ホストシステム内のルックアップテーブルの基準値と比較されます。このような調整により、元来の非直線性または取り付け公差による不正確さが相殺されます。分解能と再現性は校正による影響を受けません。

Q18IncOderのケーシングを接地する必要がある場合にはどうすれば良いですか?

A18防衛用車両や航空機など一部のアプリケーションでは、IncOderのケースを電気的に接地する必要があります。標準的なIncOderのハウジングには、非導電性の硬質陽極酸化処理が施されています。陽極酸化表面を貫通するクリンクルワッシャと接地ストラップを使用して導通させることができます。または、ヤスリや研磨剤を使用し、(通常は取り付けネジのいずれかで固定されている)ストラップ周辺の陽極酸化表面を除去します。または、拡張製品レンジからAlocromやSurtec650などの導電性仕上げをリクエストしていただくことも可能です。

Q19ロータは電気的な接地が必要ですか?

A19いいえ。一部の静電容量式の装置では、静電干渉を避けるために回転シャフトの接地が必要ですが、IncOderにはこの要件はありません。

Q20測定性能は、ロータとステータ間のギャップに影響されますか?

A20ギャップが1.10+/-0.35mmの場合、分解能、再現性、精度は仕様の通りとなります。制限内の場合、IncOderの測定分解能と再現性はエアギャップによる影響は受けません。エアギャップ公差が±0.35mmから±0.50mmに増加した場合、規定された計測非直線性は2倍となります。例えば、250mmのIncOderのエアギャップ交差が±0.50mmの場合、規定の直線性は+/-40秒から+/-80秒に増加します。
規定の直線性が必要な場合には、規定のエアギャップ公差を維持するようにしてください。これを達成する最も簡単な方法は、その軸方向位置を容易に設定できるセットスクリューロータを使用することです。ロータの内径は貫通シャフトにより近いことが理想的です。または、シムを使用することにより、必要なギャップを維持することができます。剥離可能なシムをIncOderのアクセサリとしてご用意しています。

Q21IncOderのATEX認証バージョンはありますか?

A21緑測器までお問い合わせください。

Q22IncOderは、RoHS指令およびREACHに準拠していますか?

A22はい。RoHS適合証明書はご要望に応じてご提供できます。ZettlexのIncOderは、危険物質、制限物質または重量比0.1%を超える濃度の高懸念物質は含有していません。また、REACHステートメントは、ご要望に応じてご提供できます。

Q23セットスクリューロータをサーボクランプステータに取り付けるには?

A23シャフトにIncOderのステータとロータを取り付けます。ランプスクリューを使用し、徐々に反対のネジを締め、IncOderステータを取り付けます。ステータとロータの表面/カラーアセンブリの間に1.1mm厚の取り付け用プラスチック片を配置します。ロータを取り付け用プラスチック片の近くに配置します。止めネジを使い、徐々に反対のネジを締め、ロータをカラーに固定します。取り付け用プラスチック片を取り外します。ギャップが0.75mmから1.45mmの間であることを確認してください。

Q24IncOdersはアウトガスを放出しますか?

A24IncOderのハウジングは、アウトガスを生成しない硬質陽極酸化処理の施されたアルミニウムです。装置内部で使用されるエポキシおよび他の材料はNASAの宇宙船用低アウトガス材料の分類に準拠しており、ASTM E-595-90に従った真空中での24時間にわたる計測では、125°CでTMLは1%未満、CVMは0.1%未満となっています。IncOderは、レンズに影響を与える残留物を発生しないため、高感度の光学装置にも使用されています。

Q25製作可能なIncOderの最大寸法は?

A25外径573mmです。これよりも大型のオプションについては、緑測器までお問い合わせください。

Q26IncOderには、他の金属仕上げのオプションはありますか?

A26はい。透明な硬質陽極酸化処理が標準ですが、透明なAlocromまたはSurtec650を拡張製品オプションとしてご用意しています。カスタム仕上げには、オリーブドラブ、黒アルマイト処理、赤アルマイト処理および粉体コーティングなどがあります。他の仕上げも可能です。緑測器までお問い合わせください。

Q27Zettlexは、電子部品の安定した入手をどのように管理していますか?

A27Zettlexは、広く使用され、様々な供給源から入手可能であり、生産終了の可能性の低い電子部品のみを使用するポリシーに従っています。Zettlexの品質管理システムには、電子部品の安定した入手を管理するための正式なプロセスが含まれています。電子部品の生産終了が発生した場合には、当社は通常、適切な形状、適合性、機能的な代替性を持つ部品を選択、特定、評価します。



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