【概要】
Orange Pot.は、ホール素子またはホールICとマグネットを組合わせた無接触のトランスデューサー(ポテンショメータ)として当社独自の発想で設計された変位センサの総称で、イメージカラーをオレンジにし銘板などに使用されました。 1972年より当社で開発されていたBlue Pot.における永年の技術の蓄積をベースとして新たな実験成果を加味し、1994年にホール素子を用いた製品を、さらに1998年からはホールICを用いた製品を次々と開発しています。

1994年 Blue Pot.にとどまらず新しい無接触センサーの開発に着手し、バーチャルリアリティ映像システムに取付けて頭部の角度を検出する為のホール素子を使用した小型の傾斜角センサー、UV-2Hの開発に着手。残念ながら採用には至りませんでしたが、その後RV車の車体傾斜表示用センサーに使用されました。
1995年 UV‐2Hの取付け方向を逆転させたUV-2HFを開発。従来の錘をぶら下げた内部機構を、釣りの浮き子にヒントを得た独自のフロート機構を採用し、軸受けにかかるヒステリシスを大幅に改善して船舶のナビゲーション・アンテナに使用されています。
1998年 ホールICを使用したUV-3HFを製品化。ホールICは、ホール素子と温度補正回路やオペアンプをワンチップ化した素子で、UV-2HFと同様のフロート方式を採用し付加価値を高めています。
2000年 このホールICを使用したセンサーの商品構成を、QP‐1H・QP‐2H・QP‐3HAと増やし、Blue Pot.とあわせ無接触センサの二本柱として高信頼性を持った商品を今後とも提供します。
【特長】
- ノイズレス
変位速度に関係なく、出力ノイズはありません。
- 広範囲出力
従来のホール素子、磁気抵抗素子を用いたポテンショメータに比べ、出力電圧の幅が大きくなりました。
- 優れた温度特性
温度補償回路も内臓しているため、温度ドリフトの値も小さくなります。
- 低トルク、低フリクション
無接触式ですので、回転トルク、フリクションが非常に小さく、弱い力の変位にも使用できます。
- 高速性
高速応答性が優れています。
- 防爆性
しゅう動接点やコレクタがないためアークの発生がなく、防爆性に優れています。
- 長寿命
軸受部を除けば摩擦部がないので、動作寿命は無限大です。
- 電磁波特性
100V/m0.01〜1000MHzで出力変動は約1%Vin以下
【動作原理】
- 検出方法
ホールICとマグネット(永久磁石)の組合せにより構成されますが、方法は次のような種類があります。
「1」ホールICに近接したマグネットを回転させて、ホールICの出力電圧変化を得る方法。
「2」ホールICに近接したマグネットを平面的に変位させて、ホールICの出力電圧変化を得る方法。
- ホールIC
ホールICはホール素子と増幅アンプと温度補償回路を一体化したもので、InSb、InAs、Siなどの材料が使用されています。この動作原理はホール効果に基づき、磁界によって電流の向きが曲げられることにより生じた電圧をアンプで増幅して出力します。
- 端子間静電耐圧は4kVを保証しておりますが、御取扱いに際しては静電気対策を施した環境での取扱いが必要です。
※端子間静電圧とは端子間又はリード線間に印加される静電気に対する耐性の事です。
1.取付けや交換作業などの作業中は必ずアースに触れ帯電をなくす様にして下さい。
2.センサに触れる場合、帯電していない状態で行って下さい。
3.特にリード線の場合は、リード線先端が帯電した体に触れないように注意して下さい。
【変換方式】
- 回転形(QP−2H、QP−3HA)
直径方向に着磁した、半円マグネットの側面に対向する位置にホールICを置き、放射方向の磁界の変化を検出します。
マグネットを偏芯させることにより直線性を改善しています。
- 軸受内壁の外側にホールICを設置
ホールIC部の防じん、防水性を確保しています。
(QP−3HA、3HB)
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